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飢えと毒 |
2011/08/31(Wed)
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先週末、やつとと逢ってきた。 やつは、手足が長くて上背があり狂暴な武器を持っている。 性格はあっさり、普段はいたって紳士的で私をレディ扱い。 が、いったんベッドに上がると見事に野獣に豹変する。 そう、やつが今回の違和感の原因だ。 やつの通り名は「カマキリ」 去年の釣り上げた魚(愛人候補)の一人だ。 ほぼ毎日、携帯からちょっとシャレたエッセイのような長文メールを送ってよこし その中に必ず私を抱きたい、犯したい、征服したい、と書き綴ってくる。 逢瀬のスパンはだいたいひと月。 それを一年以上、ずっとキープしてきた。 それ以上は間を空けたくないと、震災の直後も時間を作って逢いに来た。 濃厚な逢瀬の翌日に「もう逢いたくて、犯したくて仕方ないんですよね」と 物騒なことをさらっとメールしてくる。 かつて、よく某愛人より着信していた「逢いたいよ。熟桃.....」のようなじっとりした湿度はない。 天気や政治経済、趣味の話の後に「杏さんのカラダがちらついちゃって」とかくる。 それも「抱きたい」とか「逝かせたい」や「欲しい」ではなく 「好き勝手に使い倒したい」とか「苛めて虐めて鳴かし続けたい」とか 鬼畜なことを淡々と、少し他人行儀な丁寧語で書いてくる。 ベッドの外では下にも置かぬ姫扱い、ベッドの上では好き放題やりたい放題 その凶暴な武器で私を陵辱しまくった逢瀬帰り。 一緒に夕食をとり食後のコーヒーを楽しみ、駅前ロータリーに着いた車の中。 すでにお互いふらふらな状態にも関わらず、氏の左手は私の右手を握りしめたまま。 まだ帰したくないと言う絡みつくような視線を投げ掛けてくる。 口では「今日も楽しかった。逢ってくれてありがとう」と丁寧に言いながら まだまだ貪り足りないと言わんばかりの表情で、つい力の入る氏の手に 上からそっと手を重ねてゆっくりと剥がす瞬間、その顔に軽い飢えが見え隠れする。 どこまでも底の見えないような飢えが。 そう、これが私にとって甘美な毒入りスパイス。 自由気ままな逢瀬も、刺激たっぷりな逢瀬も、ハードな凌辱メインな逢瀬も このスパイスがあるかないかでまるで違ってくる。 出逢いの頃は誰でも少々持っているこのスパイス、常に醸し出すのは至難の業。 そのスパイスの毒に、メールで、そして逢瀬の度に継続してさらされ続けていれば 他の愛人たちの情事が、少し色褪せたかのように錯覚するのも致し方なしか。 甘美な毒は、ゆっくりと効いてくるらしい。 |
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