2ntブログ
2007 07 ≪  08月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2007 09
スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
5年
2007/08/14(Tue)


ようやく体調が半分くらい戻ってきた。

まるで肺の病のような聞くも哀れな咳が少々落ち着いて

体力も少しずつ戻ってきているような気がする。

全ての予定をキャンセルした気楽さから

朝からダラダラと寝たり起きたりの休日を過ごしていたが

今朝はめずらしく彼氏君からメールが。

お見舞いがてらうちに来てもいいかとお伺いが入った。

最初はまだ体調不良だからと断ったが、せっかく調子も

戻ってきたところだし、彼から何度も逢いたがるのは

とても珍しいので気分を変えて外で逢うことにした。

彼が定時にあがるのに合わせて、近くのターミナル駅で待ち合わせ。

夕方とは言えこの暑さなのでノースリーブのワンピースに

ワインレッドの麻のハーフジャケットをはおり

贅沢に車を飛ばして待ち合わせ場所に向かった。

先に到着していた彼はクールビズな服装に短めの髪型が夏らしい。

猫のような忍び足でするりと彼の左側に立ち、顔を見上げて

「お待たせ♪」

とささやいた。

彼の左ひじに軽く手を添える感じで歩きだすと

二人のいきつけの店に向かった。

そこでグラスを片手に他愛も無い話に花を咲かせる。

仕事の話、少子化の話、選挙の話、色気のないこと甚だしい。

そんな話をしながらちょっとした既視感を味わっていた。

そういえば、初めて逢った時もこんな感じだった。

同じように暑い夏で、同じような麻のジャケットを着て...

あ、そうだ!ちょうど5年前の同じ日だった。

まさに同じ8月14日、この日だったと思い出した。

彼にそのことを告げると、二人のグラスにデキャンタの

赤ワインを注いでテーブルの上に掲げた。

そのグラスに自分のグラスを近づけ、チンと鳴らした。

「ワガママな女に5年も付き合った奇特なXXX君に乾杯♪」

もう一度グラスをチンと合わせて彼が言った。

「ワガママに気づかない鈍感な男に乾杯♪」

私は思わず目を丸くしたが、その後すぐに二人で笑い出した。


この記事のURL | 逢瀬 | CM(4) | TB(0) | ▲ top
| メイン |