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5年 |
2007/08/14(Tue)
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ようやく体調が半分くらい戻ってきた。 まるで肺の病のような聞くも哀れな咳が少々落ち着いて 体力も少しずつ戻ってきているような気がする。 全ての予定をキャンセルした気楽さから 朝からダラダラと寝たり起きたりの休日を過ごしていたが 今朝はめずらしく彼氏君からメールが。 お見舞いがてらうちに来てもいいかとお伺いが入った。 最初はまだ体調不良だからと断ったが、せっかく調子も 戻ってきたところだし、彼から何度も逢いたがるのは とても珍しいので気分を変えて外で逢うことにした。 彼が定時にあがるのに合わせて、近くのターミナル駅で待ち合わせ。 夕方とは言えこの暑さなのでノースリーブのワンピースに ワインレッドの麻のハーフジャケットをはおり 贅沢に車を飛ばして待ち合わせ場所に向かった。 先に到着していた彼はクールビズな服装に短めの髪型が夏らしい。 猫のような忍び足でするりと彼の左側に立ち、顔を見上げて 「お待たせ♪」 とささやいた。 彼の左ひじに軽く手を添える感じで歩きだすと 二人のいきつけの店に向かった。 そこでグラスを片手に他愛も無い話に花を咲かせる。 仕事の話、少子化の話、選挙の話、色気のないこと甚だしい。 そんな話をしながらちょっとした既視感を味わっていた。 そういえば、初めて逢った時もこんな感じだった。 同じように暑い夏で、同じような麻のジャケットを着て... あ、そうだ!ちょうど5年前の同じ日だった。 まさに同じ8月14日、この日だったと思い出した。 彼にそのことを告げると、二人のグラスにデキャンタの 赤ワインを注いでテーブルの上に掲げた。 そのグラスに自分のグラスを近づけ、チンと鳴らした。 「ワガママな女に5年も付き合った奇特なXXX君に乾杯♪」 もう一度グラスをチンと合わせて彼が言った。 「ワガママに気づかない鈍感な男に乾杯♪」 私は思わず目を丸くしたが、その後すぐに二人で笑い出した。 |
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