スポンサーサイト |
--/--/--(--)
|
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
面接 伍の巻 「淫獣」 中の一 |
2008/02/20(Wed)
|
薄暗くなった街並みの中でひと際赤く目立つマックの前に、その彼はひっそりと立っていた。 事前に服装確認をしていたのでたぶん彼だろうと思っていたが 私のサイズ(XL)を考慮すれば相手に私を見つけてもらう方が確実。 彼も私に気が付いたようですすっと私の横に近づき声をかけてきた。 「杏(仮)さん、ですよね?」 私が頷くと少し不安顔だった彼が薄っすらと微笑んだ。 注) 文中の「杏(仮)」は私こと熟桃の募集時のHNです。 面接 伍の巻 「淫獣」 上 先にもらっていた写真より幾分好印象でおとなしめの彼に連れられて 繁華街の細く曲がりくねった路地を歩き、目的の居酒屋にたどり着いた。 そこはまさに一杯飲み屋という風情の居酒屋で店の中も狭く なんとか一つ空いていたテーブル卓にやれやれと言う感じで陣取った。 まずは乾杯と言うことで生ビールを頼み、周りに吊されている札メニューから 適当に選んで注文をした。 彼は私に喫煙の許可を取ると、緊張しているせいかせわしなく吸い始めた。 私の方は思っていたより感じのいい相手を前に、いつも通り緊張もせずジョッキを重ねる。 少しアルコールが回ってくるに従って、ようやく彼も饒舌になり 周囲をはばかりながらも色々と私に質問をしてきた。 本当にスパンキング(お尻叩き)が好きなのか?とか この嗜好になったきっかけはあったのか?とか どれもすでにメールで話したことを、もう一度再確認するかのように聞いてくる。 今まで一度もスパンキー(スパンキング・マニアの叩かれ好き)と付き合ったことがなく 私を目の前にしても、未だ自分と同じ嗜好の人間がいるのを信じられない様子だった。 私自身、かつて同じ思いにかられたことがあるので再三の質問にも別段照れもなく 普通に受け答えするものだから、自分から質問したにも関わらず彼は私の答える内容に 周りの人へ聞かれたらとドギマギしながら頷いている。 我々の会話を耳を澄ませて事細かく聞いていたって同じ嗜好者でなければチンプンカンプンだろうし そういう店では隣席の会話などBGMとしてくらいにしか耳に入らないものだ。 ビクビクキョロキョロ挙動不審に話し込んでいる方が余程目立つと思うのだが 案外男性の方がそういう心配をする人が多いのが面白い。 お互い2杯目のジョッキを空ける頃には、実践で試してみようかという雰囲気になった。 居酒屋のあった繁華街から太い道を隔てて向かい側がちょうどラブホ街になっている。 比較的老舗なホテルが連なる中、まぁまぁ新しめの場所を選んで部屋をとった。 二人分のジャケットを簡易なクローゼットにしまい、さてどうしようかと振り返ると すでに彼はベッドの端に腰掛け手招きをしている。 いつもの要領で彼の右側に腰掛けようとすると、こっちだよと反対側に座らされた。 頭の中で「?」が飛んでいるうち左腕をとられ彼の膝の上にカラダを倒された。 こ、この体勢は...! 彼はレフティ(左利き)だったのか! さっきまで一緒に食事をしていたのにまるで気がつかなかった自分が 実は意外と緊張していたのだと今さらながら気がついた。 いつもと反対でカラダの左側が心もとない体勢のまま、何とかレフティ氏の膝の上で バランスをとろうとしていたとき、最初の一撃がタイトスカートの上から落ちてきた。 |
コメントの投稿 |
|
|
トラックバック |
トラックバックURL
→http://peach1999.blog.2nt.com/tb.php/342-5c4ec1da |
| メイン |