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響き |
2007/03/06(Tue)
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ふと通勤電車の中で隣り合わせた男性の低く響く声に、半分眠っていた頭が いきなりぱっと覚醒した。 覚醒したのは頭だけでなく左胸の奥の方、いわゆるハートの辺りから おへその上辺りにまでズーンと響いてドキドキする。 まさに自分好みの声色にカラダが反応してしまったのだ。 ゆっくりとしたテンポ、噛んで含むような言い回し。 声だけでなくしゃべり方自体もストライクゾーンど真ん中だ。 俳優の中尾彬氏や横内正氏、細川俊之氏タイプの声が艶消しされてドライに なったようなそんな感じの声が、隣の席から響くように伝わってくる。 目を閉じ、ざわめく車内でその声だけに集中して耳を傾けた。 車体の揺れに身を任せながら、まるでその声に抱きしめられている そんな錯覚を楽しんだ。 もし耳元で「この声だけで感じているの?イケナイ子だね」なんて囁かれたら、 それだけでもうトロトロに濡れてしまうだろう。 頭の中で良からぬ妄想を繰り広げながら、頬が上気していくのを感じた。 揺れていた車体が傾き、滑り込むようにプラットホームに入った。 声の主が連れの男性と一緒に降りていく後ろ姿を眺めながら 一度も彼の顔を確認しなかったことに、このとき初めて気づいた。 |
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