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調整 |
2007/01/26(Fri)
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突然、地方に出張しているはずの彼氏からメールがあった。 「今日の夕方こっちに戻ってくるよ。忙しいかな?」 今月はずっと行ったきりで逢えないはずなのに... 彼の予定は急に変更されることが多い。 突発的に時間ができて、気分が乗った時だけ連絡してくる。 それに自分から「逢いたい」という表現も滅多にしない。 ただ私の予定を聞いてくるだけだ。 付き合い始めは私への関心や愛情が薄いのかなと危ぶんだりもしたけど これが彼のテンションの高さだと最近ようやく分かってきた。 こういう予定伺いのメールをもらうと、私にはすぐに全ての選択肢の可能性を 考えて行動するクセがついているのだ。 外で賑やかに飲みたいのか、うちの最寄りの駅の近くで一緒に飲んでから うちの部屋に来るのか、それとも最初からうちの部屋に来てまったりしたいのか。 仕事帰り、夜からのデートの場合の選択肢を全てあげた上で一番準備が必要な 最後の案に照準を合わせ時間を逆算してスケジュールを調整していく。 その一方で一番楽な案をメールで提案してみるのだ。 「8時過ぎにはフリーになるよ。今日は外で飲みたい気分なんだけど、どう? 出張帰りだとシンドイ?」 外で飲むとなると平日の夜のデートだし、エッチなしの飲みデートになる 少し物足りない気もするが、今月は逢瀬ラッシュなのでそれもいいかな、と 「うーん、今日はちょっとシンドイかな」 一時間くらいたってようやく彼の返信メールが届いた。 以前はこの返信がなかなか来ないことにいらだったりもしたけど 今はその時点ですでに業務を調整して、速攻帰りの準備を整えていた。 帰り支度をしながらPCからまた彼の状態を伺うメールを出してみる。 「じゃ、どこで逢いたい?出張の荷物をいったん家に置きに帰るの?」 できれば本人の意志を確認したくてダイレクトに聞いてみる。 が、保険でこの後の行動もすかさずチェック。いったん家に帰るようなら 車かバイクで来る可能性があるので、家の近くで飲みデートもなくなる。 まるで探偵の推理ごっこをやってるみたいだなと、ちょっと苦笑してしまう。 また一時間後くらいに返信が来た。 「出張の荷物はホテルに置きっぱなしだよ。今は別件の仕事で客先なんだ。」 で?どこで逢いたいの?何時に来れるの?...大事なポイントへの回答はなし(^^; まるで要望の主旨を明らかにしないクライアントに対してプレゼンをするような 気分だ。最近はそれさえも面白がるように慣されてしまったけど。 この時点ではもう部屋についていて、彼を迎える準備をしながらまたメールで 問いかけてみた。 「その客先って...もしかしてうちの沿線にあるお客さん?」 月に何度かうちの沿線にある客先に行くことがあるって言ってたのを思い出す。 「いま、電話してもいいかな?」 今度は5分後にメールが届いた。やはり問い合わせに対する回答はなし。 そんなメールするヒマが合ったら電話すればいいのに(^^; 仕事中だとわかっているからこっちからもちろん電話はしないけど。 「どうぞ、待ってるから」 そう返信したら、すぐにビジネスモードの声音で彼から電話が掛かってきた。 「今、沿線の得意先にいます。あと30分くらいしたら出られる予定です。 外で食事もいいですし、そのまま直行でも...」 やっと要領を得る連絡が来たよと、つい笑ってしまった。 「はいはい、もう準備できてるよ。部屋で待ってるから。」 私の返事を聞いて急に明るいトーンに変わった。 「じゃあ、こちらを出るときにまた連絡します♪」 そんなにうちの部屋に来たかったのか? それとも私の口から「おいで」って言わせたかったのか... とにかく手間のかかるコだと思いながら、降ってわいた逢瀬に 顔の筋肉が緩んでいるのがわかる。 こういうのを惚れた弱みと言うんだろう。 料理用と言う名目で先に開けてしまったワインを飲みながら 「もうすぐ着くよ」と言うメールの到着を待った。 |
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