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OBJECTION |
2010/03/01(Mon)
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愛人たちとのベッドの上の私は、意外に素直だ。 いや、もちろん相手に対して従順と言う意味ではない。 己の欲望と感覚に、頑ななまでに素直になる。 普段は「まぁ、いいってことよ」的に流せることでも、愛人たちとのベッドの上では 自分が望んでいないものをけして「欲しい」とは口にしたくない。 望んでいるものは被虐感と被征服感の果てにある蕩けるような感覚。 嫌だ!止めて!と言うほど責めて欲しいけれど、それがイコール「責めて欲しい」ではない。 本当に欲しいのは「嫌だ!」や「止めて!」と言わせてくれること。 そう言わずにはいられないほど、狂おしく責めて欲しいのが望みだから。 愛人C氏が望む、自ら「欲しい」と懇願する恥じらいながら開放される姿は私の中にはなく 言うこと、言わされることは興冷めになりこそすれ萌え要素はひとつもない。 貪欲になることに羞恥の意識のない私に今さら「欲しい」もなにもない。 貪りたいからこそなけなしの時間を作って逢っているわけで そこに気恥ずかしさも、遠慮もない。 美味しいものが食べたいから、気に入った店に入った....それと同じ。 せっかくのご馳走を目で、鼻で、舌で楽しんでいるのに耳元で 「どうですか?美味しいですか?これが食べたくて堪らなかったんでしょう?!」 と、シェフにしつこく聞かれたら気が散ってしまい楽しむものも楽しめない。 もう、お腹いっぱい!美味しいけれどこれ以上は食べられない!となって初めて シェフに白旗あげて前面降参「美味しかった♪これが食べたかった」と告げるのに。 先走ってシェフが自分の欲しい感想ばかり求めてきても 気が散る!まだ早い!と言いたくなる。 自分の味に自信を持って、悠然とかまえて客の反応をみたらどうだ、と。 とは言え、これはこれでC氏のファンタジーらしくなかなか諦めることは難しいらしいのだが。 前回の逢瀬で私好みのハードな快楽責めのあいだ中、ことあるごとにC氏が耳元でささやく。 「ほんとは欲しかったんだろ?」 「好きなんだろ、これが?」 「止めてもいいの?欲しいんだろ?」 C氏があまりにしつこく問いかけるのに半切れして 「(C氏は)そうは言うけど、(私は)そんなことはない!」 さっきまで息も切れ切れに喘いでいたとは思えない、自分でも驚くほど明瞭な言葉。 一瞬にして凍り付くベッドの上。 いい調子で撫でていた猫にいきなり噛みつかれたように 驚き、少し焦った様子で私をなだめにかかるC氏。 あぁあ、せっかくイイ感じで被虐気分を味わっていたのに すっかり立場が切り替わっちゃったよ。 頼むから、私の脳の大半が快感に支配されるまで問いかけないで。 耳から入った言語が半分「音」のように聞こえてくれば 「掻き回されて気持ちいい」だの「このバイブが欲しかったの」だの 歯の浮くような甘い言葉をオウム返しに口にすることもできるだろう。 与えられた刺激の辛さと快感の狭間で揺れ動いている間は、ただただ容赦なく 嫌がり抵抗し反発する私をねじ伏せるように責め続けて。 せっかくその辛さに被虐感と被征服感を味わっている、一番いい時に水を差されれば 焦点のあってない瞳に反骨精神と理性が戻ってきてしまうじゃないか。 頼むから、私のせっかく麻痺しかけている左脳に陳腐なセリフで問いかけないで。 執拗に問いかけられれば、私の左脳は素直に応えてしまうから。 異議あり!と。 |
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