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意表 1 |
2009/11/25(Wed)
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50年に一度!なんて言うヌーヴォーに追われた11月前半。 ようやく取れた連休なのに、残念ながら彼のスケジュールとは合わず。 連日のヌーヴォー・パーティ疲れも溜まっていることだし 休養メインで過ごすつもりの連休初日の昼下がり、彼からのメールが着信した。 「今日は休めてる?家にいるのかな?」 これはいつもの<うちに部屋に遊びに行きたい>という彼のサイン。 なんだよ。 連休中はずっと仕事だっていってなかったっけ? 嬉しさ半分、後の半分の面倒くささを隠して「いるよ♪」と返信すると 仕事帰りに寄りたいとストレートな返事が返ってきた。 あぁ、それなら受け入れ準備の時間もたっぷりあるじゃない。 それならと、とたんに機嫌が治る。 簡単に部屋を片付けさくっと用意をすませ、またベッドの中へ。 うとうとしていたら「今から(職場を)出るよ」と向かうメールが届く。 慌ててシャワーを浴びてバスルームを出て、ワインセラーから『50年に一度』を取り出した。 私自身は嫌と言うほど飲んでいるのだが、まぁ縁起ものみたいなものだし。 『50年に一度』に合わせて軽めの肴を用意しグラスと共にテーブルに並べていると 彼が冷たい風につつまれ、凍えながら到着した。 さっきまでのだるそうな顔はどこえやら、抱きつくように中に向かいいれ そのままキスをしようとすると小さな白い箱を押し付けられた。 なに?珍しく、差し入れ? デザートらしきものが入っているであろうその箱を、とりあえず冷蔵庫にしまうと まずはテーブルの上の『50年に一度』で一ヶ月ぶりの逢瀬を乾杯した。 軽めの肴でお腹も落ち着いてきたところで、白い箱を冷蔵庫から出してテーブルに乗せた。 彼にはブラック、私のコーヒーカップにはミルクを多めにいれて一緒に並べる。 白い箱からモンブランと、赤と青のベリーのトッピングがキュートなレアチーズを取りだし ケーキ皿に盛りつけモンブランを彼に、レアチーズを私の前に置いた。 「こんなもの用意するなんて.....」と口にし掛けてふと気が付いた。 もしかしかしてこれって.....一週間遅れのバースデイ・ケーキ? 二つのケーキと彼の顔を見比べていたら、ちょっと照れくさそうに彼が口を開いた。 「もう空いてる店がなくって、これが最後の二個だったんだ。おめでとう。」 なんだよ、早く言えよー! なんて憎まれ口は叩かずテーブル越しに身を乗り出して 玄関先でおあずけをくった唇を手に入れた。 ごめんよ、カサブランカのハンフリー・ボガートのような相方で。 一週間も経てば自分の誕生日があったことすらすっかり忘れてしまう性格なの。 それにしても、ちょっと意表を突かれたね。 |
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