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放流 |
2009/11/20(Fri)
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ある居酒屋での会話。 女は気まぐれに、とあるサイトの出会い系掲示板にプロフを乗せた。 それはSM版でもなくポチャ系サイトでもないごく普通の掲示板。 気まぐれに仕掛けた網(プロフ)に何人かの男が引っかかり 片手間に交わすメールのやりとりから、女はある男の誘いを受けた。 会うこと自体に特に意味はなく、ただなんとなく気分転換したかっただけだった。 男は新橋辺りにいたら他と見分けがつかないような どこにでもいそうなごく普通の中高年サラリーマン。 ほんの気まぐれに飲む相手としては別に可もなく不可もないタイプ。 待ち合わせ場所の改札から、二人は良くある半個室系居酒屋に場所を移した。 杯を重ね、仕事や世間話もそこそこはずみそろそろお開きかと言う頃合い 男は意を決したように口を開いた。 「杏さん、プロフに書いてあるような激ぽちゃではないですよ。ぽっちゃりです。」 ん?目が悪いのか、この人は。まぁ...これも感性の違いかもしれないけど。 「私、こういうぽっちゃりな方を見ていると堪らなくなるんです。」 なにが? 「手、握らせていただいてもいいですか?」 どうぞ。 「ちっちゃくてやわらかいですね~」 そう?ま、硬くはないと思うけど。 「胸やカラダも柔らかそうですね。」 まぁ見たとおり脂肪過多だからね。でもふくらはぎは硬いよ。 「抱きしめたくて堪らないんです。胸触ってもいいですか?」 ダメです。ここでは周りの迷惑になるし。 「エロ親父な会話ですみません。」 別にいいんじゃない?会話だけなら。大人同士だし。 「そうですか♪今からちょっといかがですか?」 いかがって?今10時回ってるけど。 「二人きりなれるところへ、どうです?」 だからこの時間からどうするって? 「杏さんとなら泊りでもいいです。」 あたしは良くないです。泊りでもって、明日仕事なんだけど。 「私、女性の快感優先なんです。たくさん感じさせてから入れさせてもらいますから」 入れてからじゃ感じさせられないの? 「全身舐めまわして指でも責めて、あそこも舐めてあげますよ。」 別にしてくれなくていいです。自分がしたいだけでしょ? 「その後は入れさせてもらって私も♪」 なんだよ、入れてからは自分が逝くためだけに腰ふるの? 「杏さん、咥えることできますか?」 咥える?フェラのこと?まぁ人並みにはね。 「そうですか!じゃ69もOKですね♪」 OKじゃありません。下手な愛撫なんかされながらじゃ、気が散るし。 「普通なかなか咥えてもらえないんですよね~」 普通にロスト・バージンの時から咥えてたけど。 「まぁ、舐める方が好きだからいいんですけどね。下の毛をかきわけながら♪」 かき分ける毛なんて、ないけど? 「私、ノーマルですし変なことしませんから。」 別にノーマルじゃなくてもいいんだけど。 というかノーマル自慢されても嬉しくないし、役に立たないし。 「あ、でもお尻には入れてみたいんですよね。」 いいけど、いきなり入れたら怪我するよ。 よく言うソフトSMとかも経験ないの? 「鞭とか蝋燭?痛いのとか汚いのはちょっと」 だからソフトだって言ってるだろが。 目隠しとか手を縛るとか。 「あぁ、それならされてみたいです。」 あんたがされたいのかい! 「杏さんとだったら刺激的なエッチになりそうですね♪」 ぜんっぜん刺激的じゃないよ。 「杏さんとはエッチの相性もいいみたいだし。」 だから、ぜんっぜん良くないって。 「じゃぁ、今から。あ、でもやっぱり終電前には帰りたいかな。」 正味1時間で私とやりたい? 家帰って出直してくれば? 「ちょっとでいいですから。」 ちょっとじゃ、ますますいらないよ。 「仕方ないですね。じゃ、今度は時間を取ってたっぷり舐め回してあげますね。」 いりません。 ただ舐め回されたって感じないし。 「次ぎはたっぷり3時間くらいある時にでも。」 たっぷりでたった3時間かい! 次ぎも今度もないから。 「今晩は杏さんのことを思って一人でします。」 あぁ、どうぞどうぞ。 ずっとそうしててください。 「杏さんもオナニーとかします?」 するよ。 「どのくらいの時間してますか?」 最近は電マ使用だからあっという間だね。 「そういう時、やっぱり男のカラダが欲しくなったりするんですか?」 別に。すっきりしたいからするだけ。 ひとりエッチはひとりエッチ、セックスはセックス。 「布団の中でやらしいことされるのを思い浮かべながらするんですか?」 スパンキングされたり、陵辱されることを思い浮かべてしてるよ。 「今晩、私に舐められることを想像してオナニーしますか?」 しません。 「もう時間ですね。駅まで手を繋いでもいいですか」 却下。 「手を繋ぎながら私のを触ってくれますか?」 それも却下。 いくら変態でも人混みの大通りで、気のない相手のモノを触る気ないです。 「次回、楽しみにしていますね♪」 だから、次回はないから。 「今度逢うときまで、お互いオナニーは我慢していましょうね。」 今晩するんじゃなかったの? てか、なんでお互い?一人でどうぞ。 「またメールしますね。」 そのメール、届かないかもね。 居酒屋から出ると女は来たときとは逆方向の右に曲がり 男は女の姿をしばし眺めて左に曲がり駅に向かった。 女は口直しにとそのままぐるっと遠回りして、いつものショット・バーに向かう。 カウンターのスツールに腰掛け、ロックグラスを片手に女は思う。 経験不足で妄想過多なノーマルエロ親父は、未経験の若者よりタチが悪いや。 アルコールですっきり洗いながさないと、ね。 |
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