スポンサーサイト |
--/--/--(--)
|
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
とことん |
2009/09/10(Thu)
|
久しぶりに彼氏君と外でじっくりと飲む機会を持った。 普段はうちの部屋でまったりコースが多いのだが なんだか最近珍しく彼の方から外デートへの誘いがある。 元々逢うのは外派、の私にしてみれば異存がある訳でなし 喜んで申し出を受けることにした。 いつもの店でビールや料理をたらふく食べて、さぁこれからと言う頃合い この後ラブホエッチでも♪というせっかくの彼の提案を、月の使者の関係で泣く泣く辞退し 今どきLPから一曲づつかけられるBGMがお気に入りのショット・バーへカシを替えた。 珍しくカウンターがいっぱいで、一段低いちょっと手狭なテーブル席に彼とくっついて座る。 グラスを二杯、三杯と重ね酔いがすすむにつれて、ついつい彼にからみはじめてしまう。 「もし、私が他に心を移してもXX君は涼しい顔してバイバイと手を振りそうだよね。」 ちょっと挑発的な感じでにんまりしながら、彼の目の前に自分のロックグラスをかざしてみる。 「だって、去るものは追わずってスタンス、でしょ?」 かざしたグラスを口元にもってくると、クイっと空けて左手でお代わりを催促した。 私のペースに引きづられることもなく、ゆっくりとラムのロックを楽しんでいた彼は そんな与太話にも別段気を悪くすることもなく、新しいタバコに火をつけるとさらりと答えた。 「そんなことはないよ。」 ほんとかぁ?と涼しい顔した彼をみる。 飲んでもたいして変わらない彼をちょっとつまらないな、なんて思いながら話を続けた。 「そういう場面で感情的に責めるタイプはね、結局最後はすがり付いてくるんだよね。」 そう言うと新しいグラスの中の氷を指で転がしながら、滲むようにゆっくりと溶け出すさまを眺める。 「(俺は)すがり付きはしないな。」 そうねと彼の言葉に頷いて答える。 「行っておいでと言うよ」 え? 行っておいで? 酔いのせいで聞き間違ったかと、まじまじと彼の顔を眺めた。 「そういう時は(その相手のところへ)ちゃんと行ってくればいいんだよ。」 「止めたって意味がない。行って、とことん試して確かめるしかないだろう?」 目を丸くして彼を見つめていただろう私を、さも当たり前という表情で彼は見つめ返した。 「(確認して本人が)納得して戻ってこなければ意味がない。」 言い切る彼に思わず吹き出してしまった。 「とことん試すって...ワインのテイスティングじゃあるまいし。」 たいした自信だよと、苦笑いしながら思う。 どうせ帰ってくるだろうと思っているのか、帰らなければそれはそれでと思っているのか。 確認して「やっぱり貴方がいい!」となったら、それでも受入れるつもりなのか。 そんなことをつらつらと考えていたら、知らぬまにまたグラスが空になっていた。 ホントにとことん試したら、いったいどんな顔をするんだろうか。 |
コメントの投稿 |
|
|
トラックバック |
トラックバックURL
→http://peach1999.blog.2nt.com/tb.php/584-ac8ff256 |
| メイン |