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国外逃亡手記 1
2007/10/04(Thu)


成田から12時間、シベリアの上空を越えるとようやく華の都、パリに到着。

大半の乗客が出国ゲートに向かうのを目の端にしながら、乗り換えの為に

シャトルバスに乗った。


   2007年9月13日付 国外逃亡より



全面ガラス張りのターミナル2は、夜7時だと言うのに突き刺すような

日差しにあおられて、さながら温室のように暑い。

気管支炎を抱えている私は、ミネラル・ウォーターを求めて店を彷徨った。

ようやく見つけたカフェで並べられたペットボトルの値段に目を見張る。

ヴォルヴィック 500ml 2.5ユーロ (約400円)
ヴォルヴィック シトロン 500ml 3.2ユーロ (約500円)


おいおい!日本のぼったくりな観光地でもこんなに高いとこないし!

いきなり円安/ユーロ高の洗礼を受けたような気分だった。

その上たいして冷えてなくて生ぬるい上に、シトロンは味がない(--;

いつでもどこでも自販機やコンビニで冷えた飲み物買い放題の日本は

やはり世界の中ではかなり希有なのだろう。

その代わり飛行機の中ではワイン、シャンパーニュが飲み放題。

それでバランスが取れているのかもしれない。


パリCGDから約2時間後には目的地バルセロナに到着。

CGDですでにユーロ入国手続きをすませているから

バッグを受け取るともうすぐにゲートへ向かう。

出口前でセキュリティの人間に抱えられて連行される男を横目に

麻薬の運び屋かな?とか思いながらゲートを抜けた。

そこでやっと今回のミッションのメンバーと合流。

そう、今回の海外出張は現地(バルセロナ)集合。

航空券だけ渡されて、他のメンバーの顔も知らずの一人旅。

これでメンバーとはぐれたらシャレになんないよなぁとか思う。

なにせ、スペイン語なんて「GRACIOUS グラーシャス」と

「POUR FAVOR ポル・ファボール」位しかしらないのだ。

それもたまにイタリア語の「グラッツェ」や「ペル・ファボーレ」と

混同してしまうほど。

ミッション名のプレートを持った現地添乗員の姿を見かけた時

正直やれやれとほっとする。

メンバー全員が揃うと小型バスに乗り込み1時間、国際映画祭でも有名な

地中海沿岸の町SITGESシッチェスに到着した。


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